~健康にいきいきと暮らす~

私たちの暮らす日本は有数の長寿国となり、そして高齢化社会を迎えています。
日々の生活を健康で楽しくいきいきと過ごせることはとても大切です。
アンチエイジングドックでは加齢により生じる体の変化とそれに伴うアンバランスを医学
的にチェックし、病気を引き起こさないようにすることが目標の予防医学です。

①血液老化度

総コレステロール LDLコレステロール 中性脂肪

コレステロールが高くなると血管の壁の内側にたまり、プラークと呼ばれるふくらみが内側にできます。それにより血管壁が狭くなり、動脈硬化をもたらします。これらの脂質異常は動脈硬化を招きます。

HDLコレステロール

増えすぎたコレステロールを回収したり、血管壁にたまったコレステロールを取り除くなど動脈硬化を抑制する善玉コレステロールです。

アディポネクチン

脂肪細胞から分泌される善玉物質として注目されるアディポネクチンは脂肪を燃焼させる働きをします。

総ホモシステイン

アミノ酸代謝に関連するホモシステインは動脈硬化や骨粗しょう症を引き起こすとされ、コラーゲンにも関連し、お肌の調子にも左右します。高値の場合は下記のビタミン摂取が勧められます。
葉酸
ビタミンB6
ビタミンB12

EPA/AA比

EPA(エイコサペンタ塩酸)は青魚の油に多く含まれる必須脂肪酸の一種で動脈硬化を抑制します。AA(アラキドン酸)は肉類に多く含まれるオメガ6と呼ばれる不飽和脂肪酸の一種ですが、現代の食生活では過剰になる傾向にあり、過剰摂取をすると発癌作用や動脈硬化を促進します。EPA/AA比は動脈硬化リスクと関連します。

②活性酸素・抗酸化力

ビタミンC

抗酸化作用により疾病予防の効果が期待されます。

ビタミンE

抗酸化作用により細胞を保護し、損傷を防ぐことで生活習慣病に対する効果が期待されます。

尿中8-OHdG

細胞のDNAが酸化、損傷されると尿中に8-OHdGとなって排泄されます。これを測定することにより体の酸化度が評価できます。

③ホルモンバランス

DHEA-s

副腎から分泌されるステロイドホルモンで、様々なホルモンの源。年齢とともに低下します。バランスが崩れることにより様々な症状を引き起こします。

TSH FT3 FT4

体をいきいきと保つ甲状腺機能を調べます。年齢による変化を受けないといわれますが、上昇すれば甲状腺機能亢進症、低下すれば甲状腺機能低下症です。加齢とともに低下する傾向があるとする研究もみられ、倦怠感や便秘など聞きなれた症状をきたすこともあります。アンバランスな状態の場合は加療により脂質異常や心機能、動脈硬化の改善がみられます。

④免疫バランス

加齢により免疫機能が低下し、様々な障害が引き起こされる可能性があります。

NK細胞

ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は抗癌作用や免疫システムの維持に役立っています。年齢とともに活性が下がってきます。

IL-6

免疫に関連し、睡眠不足や慢性的なストレス、肥満、運動不足などで増えるといわれます。また加齢による性ホルモンの減少でIL-6濃度が上昇し、骨粗しょう症を増悪させます。

ビタミンD

骨代謝や免疫の調整、抗癌作用などが報告されています。

⑤糖代謝検査

HbA1c 過去1~2か月の血糖異常を知ることができます。

⑥その他一般採血、採尿検査

貧血や肝臓、腎臓の機能などを検査します。

⑦ABC検査

ヘリコバクターピロリ抗体とペプシノーゲンの2種の検査から胃がんのリスクを評価します。胃内視鏡検査をお勧めすることもあります。

⑧身体測定

身長、体重

ここからBMI(body mass index)を算出し、肥満度のチェックをします。
肥満により生活習慣病はもちろん、発癌のリスクも高くなります。当院では肥満外来も行っております。

握力測定

全身の筋力と関連があると言われ、その指標として評価します。握力の低下により疾病リスクが増えるとされており、その場合は筋力、体力向上のための運動が必要と考えられます。

血圧測定

高血圧には減塩食が重要です。一日塩分摂取量も尿検査から算出します。

⑨動脈硬化

CAVI (cardio-ankle-vascular-index)

仰向けで両腕、両足首の血圧と脈波を測定します。所要時間は5分程度で、動脈の硬さやつまり具合を測定します。

高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙など様々な因子により動脈硬化は進展します。上記の検査結果を組み合わせ、現在のお身体の状態を評価し、アドバイスさせていただきます。

⑩自律神経検査NPi (Neurological Pupil index 神経学的瞳孔指数)

瞳孔計を用い自律神経をチェックします。

アンチエイジング外来

長期使用経験のある糖尿病治療薬
ビグアナイド剤(メトホルミン)にアンチエイジング効果があります。

中世のヨーロッパで糖尿病治療薬として利用されていたのがフレンチライラックという植物で、チーズ作りの凝固剤、母乳の分泌促進剤としても古くより使用されていました。その成分はグアニジンで、その誘導体がビグアナイドです。近年作用機序が明らかになってきており、抗がん作用、細胞寿命を延ばす作用にも注目され、米国ではFDA(アメリカ食品医薬品局)がアンチエイジング薬としての治験の許可を出しています。

抗加齢、抗がん作用が期待されるこのビグアナイド剤にはもちろん薬剤であるため副作用の可能性もあり、漫然と薬だけを飲むことは危険です。糖尿病専門医での管理のもとに服用する必要があります。
当院では医師との診察、血液検査を施行し、安全にアンチエイジングのお手伝いをさせていただきます。糖尿病がある方は保険診療での加療が可能です。糖尿病のない方は自費診療となります。

自費診療

初診時料金15,000円
再診時料金9,000円
薬剤料金自費での処方箋を発行致します。
御相談の上別途検査料が適宜必要となります。